2009年6月4日木曜日

09/06/04 Izco → Monreal

Monreal のバルにて。店の前で、看板がバスク語なのか、バルかどうか分からない。おじいさんが表れて、中へ案内してくれた。2階へ暗い階段を上がると表札のないドア、開けるとバル。こりゃ分からん。おじいさんはそのままどっかへ行ってしまわれた。ありがとう!


今日は、6:30から10:00で、約10kmだけ歩いた。疲れてきているから、ご褒美の日を作ることにした。

途中、Abinzanoの河原で休憩しいると、Juan が追いついた。お互い「お~!はははぁ」と言って出会う。いきなり脱いで着替えだしたのがおかしくて写真を撮ったら、「ブッダ。ブッダ。」と言って笑ってた。「ボニート(美しい)」と言ってやったら、人は「guapo」というのだと教えてくれた。Juan は今日 Tiebas まで行くと言っていたのでしばらく会えないなあ。
Juan、昨夜アルベルゲで、「俺はもう齡で、仕事してないから時間は沢山ある」と言っていた。英語は bad だと言いながら、いろいろ説明もしてくれた。夕食一緒に食べればよかったのに、Juanを一人にしてしまった。
昨日は疲れ果てていて、すごいボロいアルベルゲだったけど、Juan、カタランおばさん4人組、軽装のおばちゃん、いろいろな人が助けてくれた。今日は恩返しに、わかりづらい道角には石積みをして歩いた。あの人の役に立ちたいと思った。



巡礼者が誰も来なくて暇!アルベルゲのゲストブックを見ていたら、オットー夫妻が2日前(6/2)に泊まっていた。はや!

スイスから2ヶ月かけてやってきた巡礼者マガリさんと出会う。2日連続で自分の町から歩いたと言う人に出会ったな。日本からは歩けません。
2ヶ月歩いているのに足が綺麗。毎日歩き終わったら、保湿クリームを塗って、マッサージをして、バケツに水で足を冷やしているそうだ。
気が合っていろいろと話す。精神科のセラピストで、4ヶ月の休みをとってやってきた。3ヶ月は無給、1ヶ月は有給がとれたらしい。合気道を半年間習ったとか。日本に行きたいと言っていた。日本語の字は一つじゃないんだよね?と質問されて、ひらがな、カタカナ、漢字の3つがあることを話したら、「難しすぎる」と、残念がっていた。荷物の重さや長距離を歩くことには、だんだん体が慣れてくるから、一日30kmは普通に歩けるようになるよと言っていた。

アルベルゲの裏に咲いている花がお茶になるのだと言って、飲ませてくれた。巡礼路沿いによく生えていたその木は「マガリの木」ということになった。

夕立!ワー。洗濯物あんまり乾いてないな。マガリは他の巡礼者の洗濯物も取り込んだ。優しいな。見習うよ。巡礼者は巡礼者を助く。だね。


メルカド(スーパー)が見つかったので、四角い形のフランスパンのようなのを買って、ハモンセラーノ、チーズで食べた。パンは袋詰めされた既製品を手に取ったのだが、スーパーのおっさんがこっちのが旨え、といっておすすめしてくれたむき出しのもの。スペイン人らしい。「俺の作ったのが1番」と思ってても、日本のスーパーでは声掛かからない。ゆーさんはチーズがお気に入りのようだ。

サラゴサから自転車で来ているニィちゃんと立ち話。同世代の男性が希少なので話がはずんだ。巡礼の理由は、2ヶ月前に自転車を買ってみたら楽しかったから、と言っていた。スペイン人でも宗教的理由で巡礼をするという人はあまり出会わない。彼は旅がしたいから、時間を自由に選べる仕事を選んで、今は瓶の工場で働いている。来月はペルーに1ヶ月行くのだそうだ。いいなー。

マガリに誘われて、初めてのメサ(ミサ)に出る。昼間のバルの隣に小っちゃい公民館のようなお祈り部屋があった。向かうと既に参列者が集まっていて、村の人と巡礼者が半々くらいだろうか、みんな東洋人の2人を見ても、さあ入った入ったという雰囲気で暖かかった。
ほとんどの参列者はスペイン語圏かららしく、呪文のような経文を唱和している。ちょっと怖い。そのあとの牧師さんのお話はにこやかに目を見て話してくださって気持ちが軽くなった。英語でペレグリノ(巡礼者)用の言葉をくれたけど、スペイン語で言ってくれた方が分かるな、という感じのなまりかたでさっぱり分からなかった。隣人と云々しましょう的な時間があって、まわりの人とほっぺちゅちゅをした。巡礼者おじちゃん、おばちゃんたちと握手。
牧師さんから帰り際、どこから来たのかと尋ねられ、日本だというと、空を指差して「アメ」と言われて皆で笑った。

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